なさけなさ

久しぶりに弟と
語り明かした。

全部、
ここさえ書けないことも
全部。

休め、と言われた。

生きる為
一回演劇から離れろと
言われた。

今年の舞台、全部
終わってからでも
いいから。と。
休め、止まれと言われた。

でも私は休めない。

休みの日があったとしても
休養という事が
休養のやり方がわからない。

だから物理的に。

全てを失うかもしれない
恐怖。
全てをストップさせる
恐怖。

そして社会から隔離される
恐怖。

多大な迷惑をかける
申し訳なさ。

それを負担をかけるくらいなら
走って走って、
潰れた方がいいのじゃないか。

だけど、
身内にも、
私に関わってくれた人にも、
それは
一生付きまとう重荷。

だから
もう少し頑張れないか、
まだ頑張れないか、
そればかりを考えてた。

せめて240日が終わるまで。
絶対に金銭が清算できるまで。

頑張れないか。

ただ怠けてるだけなんじゃないか。

全てが分離している事に
気付いた。

焦る、焦っている、
だから苦しいんだと、
だから止まれ、と。

私には優しく感じた。

7つも離れている弟に
情けない話をして。

でも一人のにんげんとして、
家族として、
話してくれた。

ありがとう。って、
こんなに近くに
相談してくれる人が
いたなんて
今まで気付かなかった。

ずっと、ずっと
隠して笑っていたから。
馬鹿はがりして
自由奔放なちゃらんぽらんな
面を見せていたから。

姉として、
虚勢をはっていたから。

私なんかより
よっぽど大人で
一般的な考えを持っていて
その上、
呆れもせず話を聞いてくれた。

私には救いだった。

明日は分からない。
なにも分からない。

だけど、側にいてくれている
大嫌いだった家族の中で
こんな大切な人間がいた。

情けないけど、
ありがとうって、
心から思った。

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