一つのピース


気付けば
ずっと理想のLiberaでいたいと
頑なに思っていた。

クズでも私の中にあった
理想のやつが。


ずっとあった理想の人間に
なりたくて、見えていたくて
弱みをみせたくなかったし
明るく馬鹿でいたかった。

だけど
逃げても逃がしてくれなかった。

本当は追いかけて欲しかった
のかもしれない。
邪魔臭いのは分かっているから
そんな事認めたくなかったけど。
認めざるを得なかった。

無理矢理にでも
引っ張って、抱きしめて、
大丈夫だと押さえつけられて。

これ以上誰も入れたくなかった。

どうせいなくなるのだから、
そんな姿を見たくないから、
誰も入れたくなかったから
信じたくなかった。

でもそう
気付いた頃には遅かった。

きっといつかはいなくなる。
分かっている。
それでもいいと思えた。

今の瞬間にここにいる事は
間違いないのだから。

欠けたパズルのピースは
私には手には届かないし
開ける権利もない。

そう思っていたのに
予期せぬ所から
ピースが一つ見つかった。

今はそのピースを大切にしたい。

人と別れて、
人と出会って、
優しさに触れて、
私はまた人と居る。

今居てくれる
今見えている人に

ありがとう。と、いいたい。












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